残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
成功法則どうりになぜ、「やってもできない」のか?
橘 瑛(たちばな あきら)さんの本は数年ぶりに買いました。
彼の本では、初めて買ったオフショア投資、それから、先物・オプション投資の本もとても感銘を受けていくつか実践もしてみました。マネーロンダリングの本も興味深く読みました。
彼は、経済・マネー関係の本が多いと思いますが、この本は意外にも自己啓発・生き方に関する本で、あの橘 瑛さんだったとあとで気付きました。
ざっくりと内容を説明すると、
複雑化し、閉塞した現代社会で、やってもできない・変えられない自分という存在を、行動遺伝学・脳科学などを用いて検証し、 限られた人や、優秀な遺伝子をもつ人だけが成功していくことを説明する。
そして、新しく台頭し始めた情報空間を利用して、だれもが自分のニッチワールドで、評判をもとに、好きなこと・得意なことを頼りに幸せになれると結論する。
といった感じでしょうか。
客観的な考察と、豊富で新鮮な事例をインパクトのあるヘッドラインで惹きつける書き方は、個人的には以前読んだアルビン・トフラーの「富の未来」を彷彿させます。
事例の紹介に大部分をさき、著者の結論は少な目であまり見えないような気がしましたが、最終章への長すぎる導入のようでもありました。最終章での結論は短く、著者でさえ気づいたばかりという感じが出ているようです。
その、自分が勝てる自分のビジネスモデルの設計と実行方法については、読者に委ねられています。
そこが、多分、誰もが読んでもの足りなく感じる点だと思います。この辺りの事例も、もっと豊富にしてほしかったです。
しかし、この本を読んで、最近自分が感じていた、成功法則(本)の効果・努力の是非・自分のこれからの方向性といったことに、大きな衝撃と影響、長年の疑問に一定の結論を与えてくれました。
何度も繰り返し読みたい本です。
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